1: ニライカナイφ ★ 2016/08/23(火) 12:21:25.66 ID:CAP_USER9
◆<就活>マージャンで内定リーチ 採用に導入、勝負勘見極め
就職活動中の学生らの採用方法の一つとして、マージャン大会を取り入れる企業が出始めている。 マージャンは頭の回転の速さや勝負勘、運が必要とされ、企業側が学生に求める能力と一致する部分も多い。大会に採用側の社員も参加し、会話などからコミュニケーション能力もみるといい、単なるユニーク採用ではない“真剣勝負”の場になっている。
「それ、ロン(上がり)です」
JR新宿駅(東京)に近いジャン荘で、リクルートスーツ姿の学生が控えめに手元のパイを倒した。通信システム機器販売の「スターティア」(本社・東京)が開いたマージャン大会に、女性4人を含む26人の新卒学生らが参加した。マージャンが得意な社員7人とプロのジャン士3人も交じり、計4ハンチャン(回戦)の合計点を競った。社員とプロを除く優勝者には、いきなり最終面接の「内定リーチ(リーチはあと一つで上がりを意味するマージャン用語)」の権利がプレゼントされ、2?5位は3次面接から、6?10位は2次からのスタートとなる。
千葉大大学院を3月に修了した松崎健人さん(25)は、インターネットで大会を知って応募した。「結構頭を使うので、マージャンで評価してもらえるのならうれしい」。青山学院大4年の三浦梨子さん(23)は、マージャン歴1年未満だが、最初のハンチャンを1位で切り抜けた。「志望業種なので、このまま勝ち進みたい」と笑顔で話した。
最終的に優勝したのは3年間、ジャン荘でアルバイト経験がある東京福祉大の男子学生(21)だった。 大会後は近くの飲食店で社員との懇親会があった。
「マージャン採用」について、スターティアの橋本浩和・人事部長は「マージャンで勝つには勝負勘や決断力だけじゃなく、運も必要になる。 それはビジネスマンも同じ。さらに長時間、卓を囲んで話すことで、人間性が分かることもある」と効果を指摘する。
人材採用コンサルティング「カケハシスカイソリューションズ」は、5年前からベンチャーを中心に数社合同で採用の一環としてのマージャン大会を実施している。 岩田徹・執行役員は「マージャンにはどうしても『ギャンブル』や『勉強していない』というイメージがつきまとうが、一つの特技とみなせる。入社した人が活躍すれば、マージャン採用ももっと増えるのでは」と話している。
【ことば】マージャン卓上のパイの山から13個を手元に取り、山から14個目を取って手元のパイと入れ換えるなどし、組み合わせで約40種類ある「役」をつくって得点を競う原則4人制のゲーム。 日本生産性本部の「レジャー白書」によると、競技人口のピークは1982年の2130万人で、2014年は870万人と減少している。雀荘も学生街から消えつつあり、全国麻雀(マージャン)業組合総連合会によると、80年ごろの約3万5000店舗から現在は約8000店舗に減った。一方、近年は認知症予防効果もあるとして、高齢者による「健康マージャン」という言葉も生まれた。
写真:勝負の場で学生の判断力や性格などを見極めようと、今年度から新入社員採用試験に麻雀大会を取り入れたシステム開発会社「スターティア」。社員やプロが試験官として同席、就活生たちは真剣なまなざしでパイを手にしていた=東京都新宿区で2016年6月17日撮影
http://i.imgur.com/jGfYwth.jpg 毎日新聞 2016年8月23日11時21分
http://mainichi.jp/articles/20160823/k00/00e/040/142000c